エイバースの中の人

株、不動産、機械学習など。

カテゴリ: 株式銘柄分析

ここ最近、スマートフォンの急速な普及で、ガラケーのコンテンツプロバイダは減益が続いており冬の時代だったのですが、そろそろ風向きが良い方向に変わりそうな気がしています。

そもそもiModeで、多くのコンテンツプロバイダが上場できるくらい利益を上げられたのは、月額課金の仕組みのおかげでした。月額課金は、一度有料会員登録すると、あまり使わなくなったとしても、なかなか止められないのが特徴です。

なぜ止められないかというと、「また使うかもしれない」「セーブデータや利用履歴が蓄積していくので消えるのがもったいない」「月々の料金が数百円程度なのでわざわざ解約するのが面倒」だからです。

「また使うかもしれない」「もったいない」「捨てるのが面倒」ということで、物を捨てられない理由と同じですね。断捨離があれだけブームになるということは、それだけ捨てられない人が多いということで、同様に、ガラケーコンテンツの月額課金も止めにくいというのがあるように思います。

そして、なぜガラケーユーザがスマートフォンに買い換えると減益になるかというと、スマートフォンでは月額課金ができない(できなかった)ので、スマートフォンに買い換えた瞬間に自動的にiModeのサービスを解約させられるからです。スマートフォンへの移行に伴って自動的に毎月数万人減っていく会員数、コンテンツプロバイダには厳しい感じでした。

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参考:ザッパラスさんの株価

正直、もうダメかと思われていたのですが、先月、dメニューが始まりました。これが素晴らしすぎて、従来、スマートフォンに変えると、月額課金していたサービスは全て自動的に廃止されていたのが、dメニューが始まったことで、スマートフォンに対応しているサービスであれば、自動的に引き継がれ、課金が継続されるようになりました。(マイメニュー引継ぎ対応サイトの情報提供について)どう変わったかは、ザッパラスさんの決算説明会資料が詳しいです。

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引用元:ザッパラスさんの決算説明会資料

今まで、自動的に解約されていたのが、自動的に引き継ぎになったんですね。これで、再び「また使うかもしれない」「もったいない」「捨てるのが面倒」という状態になったので、この状況からユーザが自分で解約まで持っていくのは結構手間です。

ということで、第三四半期から、会員数の減少は底打ちし、意外とコンテンツメーカも復活してくるんじゃないかなという気がしています。

最後に、モバイル業界別に今後の予想をまとめてみます。

業種商品〜2011年11月2011年12月〜
コンテンツプロバイダ(WEB)占いとか苦しい持ち直し?
コンテンツプロバイダ(電子書籍)コミックとか苦しい持ち直し?
コンテンツプロバイダ(ゲーム)JAVAアプリとか苦しい移植コストがかかるのでまだ少し苦しい
コンテンツプロバイダ(SNS)SNS向けゲームとか好調PCを考えなくていいのでHTML5への移行は意外と問題無く進み好調継続
ミドルウェアベンダーOS、ブラウザとか苦しいガラケー出荷数減が続きさらに苦しい

ちょっと面白そうな銘柄を見つけたので調査中。SBSホールディングスです。とりあえずざっとした概要は決算説明会資料を参照のこと。セグメント別営業利益としては、物流25億、金融8億、人材5億ということで、物流メインの会社です。

3PLサービスが強みらしい。初めて聞いたので調べてみると、"企業の流通機能全般を一括して請け負うアウトソーシングサービス。自身は物流業務を手がけない企業が、顧客の配送・在庫管理などの業務を、プランニングやシステム構築などを含め長期間一括して請け負い、外部の物流業者などを使って業務を遂行する。"とのことで、これは一度採用されるとなかなか止められなそうなので、インフラ型で参入障壁が高く売り上げが安定しそうで魅力的です。

そして注目はP.12。何とフランフランのBALSの3PLを受注しています!こちらにも情報がありますね。"オーダーに応じてピッキング、流通加工、梱包といった作業を施した後、全国130店舗および海外6店舗(韓国・台湾・香港)に供給しております。"とのことで、店舗物流を一手に引き受けています。これは凄い。BALSの株を長いこと持っていますが、TLロジコムなんて名前は出てこなかった気がします。軽く有価証券報告書の買掛金も見てみましたが出てこないですねー。取引先一覧は壮観ですね。

さらに、雪印物流とか東急ロジスティックとか、順次M&Aをして規模を拡大しているようです。普通にバルス向けだけに7,300坪の新物流センターとか作っちゃってるので、かなり参入障壁は高そう。キャッシュがちゃんと回っていないとこんな投資はできません。Sakuraインターネットに通じるインフラビジネスの予感がします。

気になるPERは4.27倍、PBRは0.41、配当利回りは3.43%と超お買い得!沸騰前のSakuraインターネットに通じるものがあります。株価は67,000円、時価総額87億、普通に二倍になってもおかしくないですね。

決算書によると、ほぼ流動資産に近いと思われるものは現金108億、販売用不動産(棚卸資産)102億、受取手形104億、売掛140億、土地340億、保証金20億、投資有価証券27億で841億、これに対して負債860億なので、それなりにバランスしていそうです。自己資本比率は18.6%と、インフラ産業ゆえのリスクはありますが、営業キャッシュフローが19億あるのと業務特性上、そんなに問題にはならないと思います。

何で販売用不動産を持ってるの?ということで気になった所は、有価証券報告書をチェックしてみたのですが、結局分かりませんでした。物流拠点を一括で受託して販売してるんですかね?

ということで、なかなか面白そうです。業態からバランスシートはそこまで良いわけではないので、そこを考えながら、少し買ってみるのはありな気がします。

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