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株主総会レポート

第29回IGポート株主総会レポート(2018/08/28)

IGポートの株主総会に行ってきました。今年の参加人数は70人程度。座席の密度が高く、過去、最大レベルの人数です。

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招集通知の一株純資産の訂正についてのお詫び。石川社長から、先立ってもらったメール質問への回答がありました。

”業績予想を下回ることへのお詫び。12話のシリーズの海外への納品は終わったが、監査法人の指摘により、イベント上映を行う来期に計上することになった。CGコストの増加によって、引当金を積んだ。それによって第4四半期の利益が大きく下回る。来期の赤字は、コンテンツ投資の償却負担。アニメビーンズ、マンガドアの費用など、プラットフォームへの投資。プラットフォームには資金、コンテンツ、協力者が必要。制作事業はパッケージ販売の低迷によりプリプロ予算が供与できない。アニメーターの固定費増加、受注額と実制作費の乖離。制作、営業、管理で改善に取り組む。ぷららとの提携。配信を主とする会社。オリジナルコンテンツを創出して配信することで赤字を減らす。投資案件の明確化を図る。魔法使いの嫁、曇天に笑うに続く、シナジーを産むコンテンツを模索していく。五カ年計画を策定している。同業他社よりも資本効率が悪いとの声。真摯に受け止め、経営に邁進する。事前に質問をいただき、ありがとうございました。”

以下、質疑応答です。

魔法使いの嫁の海外売上の国別の比率と中国に売れた理由。


中国と欧米の割合は非開示だが、中国の方が多い。和田社長のアイディアでPVを作り持って行った。PVを見てご購入頂いた。通常は企画書のみ。契約の内容次第で、入金が長期期間にわたることが多いがまとめて前期に支払われる内容だった。海外の書籍販売については、韓国、フランスが多くの割合を占めている。

7/3にトーマツからの監査意見。そこからの訂正について、経理、IRの人材が不足しているのではないか。


マンパワーの不足もあるが、増強している。管理部にも2名を入れた。

経営管理の問題。取締役は制作に強く関わっていて、管理が手薄になっていないか。


ウィットスタジオを立ち上げたが、全ての業務を一人でやっていた。今期から、郡司取締役に入ってもらい、外部との折衝を担当してもらうなど、分担を進める。

アニメ会社4社かかえているが、4社かかえる必要性がどれくらいあるのか。統合することで合理化できないか。


クリエイターの多様化の状況。クリエイターには、金銭的というよりは優秀なクリエイターについていきたいという面がある。多様性か必要。

IGから和田、森下が会社を作った経緯。IGだけだと中間から下が伸び悩む。よりフレッシュな作品を緊張感を持って作れるようにした。

減価償却はどのようにやっているのか。中期経営計画において2022年から急に利益があがっているのはプラットフォームの貢献によるものなのか。


映像マスターは1年で償却。コンテンツ資産は1次利用によって期間が異なる。計画は積み上げ方式。投資額から、版権収入を見込む。納品後、減価償却が抜けたタイミングで利益があがる。

劇場作品のFateを作るのも大きな要因。勝負作もぶつけたい。制作事業は作品のヒットに収益が依存する。スマホビジネスについては安定的に利益を生むプラットフォームを作るのが大事。

実写映画に出資している理由。


社員からも質問されている。サイコパスを作った時に実写の本広監督に出会ったというのが大きい。面白いものを作るという観点では同じ。本広監督が亜人を制作した。四月の長い夢は映画祭で賞をとった。

ブラッドの実写版のクオリティが低い。版権のコントロールが必要ではないか。


著作権は海外の会社からの許諾。亜人は制作をIGが受けている。IGの中に実写部隊を置いている。CGについては実写ともシナジーがある。本広監督にはヒットの法則を社員に伝えてもらう意味もあり社員になってもらった。

ROE以外の目標数値はあるのか。


利益率7%。資本効率については高めていきたいが、減価償却に出てしまうので、将来キャッシュフローを増やしていく。

アニメーションを作る環境として、世間は好景気で仕事は多いが、単価が厳しい。ただ、この状況はピンチとチャンスであり、大きなチャンスと考えている。それは、金銭的な蓄えがあるかないかというのが大きい。お金の力とクオリティに挑戦できる力というのは大きい。

絶版Z。海賊版対策として活用してはどうか。


書籍部門を閉じてコミックに集中していた。今期から書籍部門を再開する。頂いた案も検討する。

違法アップロードの対策は。


法務課長が官民連携で検討している。

版権事業の原価には何が乗るのか。


映像マスターは出資した額。コンテンツ資産はIGグループの制作費。


その後、議案採決。総会の時間は1時間15分でした。銀英伝の上映会は時間の関係で欠席しました。今年はお土産はありませんでした。

第28回IGポート株主総会レポート(2017/08/29)

場所は武蔵野劇場でした。100人程度の参加人数。最初に招集通知の説明、その後に来期の説明。来期は亜人の実写版、魔法陣グルグルなど。魔法使いの嫁は権利窓口として、グループシナジーの最大化を図る。

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以下、質疑応答。

ネットフリックスの制作費が10倍ということで話題だが、ネットフリックスは29期の売上か?ネットフリックス向けは制作単価を上げて質を上げる方向なのか。


B:the BeginningはPerfect Bonesから名前変更。ネットフリックス向けは会計処理が複雑。配信売上と相殺されていく。単価の記事の10倍というのは間違い。実際はそこまで高くない。

製作委員会ではなく、サブライセンスの契約になっている。売れたら売れただけ入る。短期ではなく、長期の構造。

製作委員会方式だとアニメーターに入らないという話がある。今後の方向性は?魔法使いの嫁なども一例だと思うが。


WitStudioのケース。いいものを作る。委員会方式も高度化。条件交渉や、よりよいパートナーを見つけるなど、体制を作る。

30年、基礎を作るべく積み上げてきた。基礎の上に100年続く家を建てる。皆様にわかりやすく見せるのが大事。

株主優待について。クオカードはタチコマの横に飾っている。


クオカードは、攻殻機動隊だけがアニメじゃないという苦情もきた。万人が満足する優待はできない。人的リソースがかかる。機関投資家からは使い道がないので、株価を上げて配当するのが筋ではないかとのコメントを頂いている。

スマホアプリの展開は?魔法使いの嫁など。ジョーカーゲームの続編は?


アプリ市場伸長も認識しているが、作品によりけり。ネクソンさんとやっている攻殻機動隊がCloseした。IGの作品はストーリー性が高いため、キャラがバトルして、ガチャを引くというのに向いていない。やるなら、それに向けて作品を作らないといけない。

原作元の意向があるので、作品の続編は協議で決まる。黒子のバスケは第1話から全て映像化できた。

受賞歴を見やすくできないか?


貴重な意見、ありがとうございます。IRのページを充実させていく。

IGストアとLineスタンプにSACの2ndが欲しい。


貴重な意見、ありがとうございます。

eコマース戦略、商品数が少ない。客単価設定は?


IGストアは収益性が高い方に特化している。売上高は非開示だが、ジョーカーゲームの売上がダントツ。設定資料集、原画集など。海外の人とeコマースで繋がる。WitStudioも進撃のフェアを行なって数字を残した。

GoogleやAppleのストアで過去のライブラリを活かせないか?コンテンツを探しにくいのでIGでまとめて欲しい。


昔の作品は配信の窓口権を保持していない。パッケージメーカーの事情により配信できないケースがある。USのプラットフォームは日本に不利なケースもある。

アーカイブの事業部署がある。アニメ会社の中では珍しい。大事にしており、強みであると考えている。

ファフナーはいつ見れる?


守秘義務がある。

タテアニメと、乙女向けのトキメキレストランについて。


数字は非公開。ローンチから3ヶ月、バグも解消。数字を伸ばしている。システム周りが落ち着いたので、キラーコンテンツを入れる。控えていた宣伝に力を入れる。

初の試み。DVD、BDは低迷。パッケージ市場ではアイドルものが売れている。アイドリッシュセブンなど、社内に知見が溜まっている。

孤独のグルメをタテアニメでやります。

スチームでサイコパスのゲームを見た。海外で魔法使いの嫁をどう売るか。


出資比率に応じた海外権の確保は重要。IGストアでマーケティングリサーチ中。高くて粗利の高いものでいきたい。世界がeコマースでつながる。魔法使いの嫁は海外権を持っており、クランチロールとYoukuなどと組む。昨日も商品の監修が来ていた。OVAを制作したことで、OVAの段階からプリセールスができた。

IG USAが20年。フリクリやNetflixは北米の本社とIG USAおよびIGで契約している。

出版の減収、減益の理由


あまんちゅのアニメなどで重版したが、思ったよりも返品が増えた。大阪は編集1、営業1。書店周り。大学と専門学校の新人発掘。

銀英伝の進捗


9/20にお披露目イベントをやる。ファンが多いので、ぱらぱら出すと、必ず叩かれる。ヤマトでの経験がある。戦略的に情報を抑制して、まとめて情報を出す。

BSのコンテンツ資産の中身


映像マスターは製作委員会に出資した金額。大体、1年で減価償却。昔はテープだったので固定資産。

コンテンツ資産はIGポート100%で制作したもの、もしくは多くを出資したもの。魔法使いの嫁のOVAと、魔法使いの嫁のTVシリーズがこれに当たる。他社が出資すると映像制作収入。最近はデータ納品になるため、無形固定資産になる。監査法人とも調整の結果。


その後、魔法使いの嫁のビジネスモデル説明会と第一話の上映会がありました。魔法使いの嫁への出資は60%に及び、限定コミックの付属するBDの予約は好調で、今期、魔法使いの嫁はIG全体の版権収入の35%近い値を期待しているとのことです。このビジネスモデルは全ての作品に適用できるものではなく、MAG gardenとの2007年の経営統合から10年かかって、ようやくこのビジネスモデルを適用できる作品がでてきた、という話をされていました。

おみやげ。魔法使いの嫁を期待していましたが、真田幸村でした。

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第27回IGポート株主総会レポート(2016/08/26)

場所は久々の三鷹産業プラザです。参加者は80人程度。株主総会で初めてパワーポイントが使われました。パワーポイントの表紙の写真は丸井のIGストア、まほよ、攻殻VRの三つでした。

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業績概要の説明。映像制作赤字、出版と版権が黒字です。出版はまほよが250万部、劇場版効果でARIA関連グッズが好調。電子書籍比率が30%増加で利益率向上。来期は、映像制作とともに、VRアプリや渋谷丸井のIGストアでのグッズ販売をやっていく。

以下、質疑応答です。

ニコニコでの配信は収益目的なのか、盛り上げ目的なのか。アベマTVはどうか。


ニコニコでの配信の目的は先行配信の場合は宣伝。ニコニコユーザはアニメと親和性が高い。有料課金は収益目的。アベマTVも視野に入れている。先行配信の場合はロイヤリティを高く積んで頂ける会社もあるので総合的に勘案。

映像制作、制作期間の長期化による悪影響は今期限り?株価への影響の大きいVRの方針は?


映像制作は、製作委員会から依頼を受けて制作するが、クオリティが要求される。ここ2年、赤字が続いている。今期も。海外からの依頼は予算が大きい。今後は交渉によって制作費を上げてもらうなど、映像制作で利益を上げられるよう目指す。

VRは制作完了している。攻殻はさまざまな反響を頂いており、タッチポイントを増やす。アプリとしてはPSVRでの配信を予定しているが、カメラワークの酔いの問題を修正中。他のプラットフォームも検討。スマホアプリは12GBになってしまった。どのようにエンコードすればよいか調整中。

クオリティを高く置いているので制作費で収めるのは難しくなっている。グループとして、マッグガーデンが9年目にして、利益を出す仕組みを作れた。利益の循環を生み出すエンジン。多少、利益を超えたとしても、株主の期待に応えられる。

どの部分に権利を持っているかわからないと投資しにくい。開示予定は?


機関投資家からも同様の依頼を頂く。制作委員会のシステムで守秘義務がある。開示してしまうと、他社にわかり、業績に悪影響を与える。業績改善でいろいろな契約上の手を打っているが、他社に手の内がわかってしまう。

海外における事業展開について。


Netflix向けはIGが100%版権を持ってやる。フリクリをカートゥーンネットワークでという話など、版権ビジネスのよいスタートラインに着いている。

ガルムウォーズの収益は?


海外は18カ国。75万ドル。国内は動員1万2000人。2千万円弱。カナダの税制優遇を使って制作、ワールドワイドのプリセールスをやったが、見込んだ収益はあげられなかった。国内はDVDで回収していく。営業マスターは償却済み。

特別に力を入れていることは?


和田、森下が答える。IGポートの原動力となるウィットスタジオとシグナルエムディーの社長。

ウィットスタジオは企画を作ることに集中。面白いものを作るには面白い人が必要。そのためには企画がいる。カバネリをリリース。IGポートのサポートを受けながら人を集める場所を作る。

シグナルエムディーは設立から1年弱。デジタル作画を中心として人を集めて人を育てている。ひるねひめは、デジタル作画中心。意図としては、少子化が進む中で、より省力化、効率化が必要。デジタル作画はひとつのきっかけ。正社員という形でアニメーターを雇用。将来の中核になってもらうべく進めている。ビジネススキームとしては、舞台やスマホアプリなども設立時にかかげている。しかし、まずはデジタル作画に資本を投下している。

VRアプリのキャンペーンは?リターンは?


攻殻VRはカメラがかなり動く。ご年配が酔われる。ソニーが認めるか次第。出口としては他のHMDでの配信は開始している。戦略は、全世界配信を目指すために、制作委員会から離れた仕組みを作る。音楽や脚本の権利を買いきりにしておくことで、世界配信をできるようにする。

出版の社員数が2名減少しているが?


先月、募集をかけた。作家性を備えた若い編集者で社内でも企画を立てていきたい。関西に事務所を作った。作家の発掘。作品数を昨年はしぼったが、秋から増やす。ネットマガジンで連載予定。

その他事業の赤字の原因は?


その他事業の赤字は販管費の増加と、NHK向けのアニメのグッズの売上がよくなく、在庫を処分した。

映像制作はどの会社も赤字なのか?プロセスやツールの問題か?


制作の利益は、大きくは業界の問題。作画崩れや、お客の目、工程の労力が増えている。本数増加でクリエーターの奪い合いも起こっており、制作期間を超過する原因となっている。

プリプロの期間が延びてきている。工程を分析して管理する必要がある。1つの場所に集まって、内製化の方向に向かう。プリプロは出版事業で作ったものをアニメ化する方向になっている。

ウィットスタジオは進撃、カバネリ、まほよと、クオリティに関しては信頼がある。社長の陣頭指揮で数カ所にあったスタジオを集約。来期は絶対に利益を出すという言葉をもらっている。

株主優待について


2007年にSACのクオカードを出したことがある。その際、一般投資家から批判もあった。業績が大事。イラストを描きおろして権利処理するコストを考えると2000万円ぐらいかかる。本業のクリエーターが書き下ろすので本業への影響もあった。

ARIA劇場版、BD BOXのみで単品販売しない。なぜこうなったのか。


制作委員会の調整によるもので、我々は詳細を把握できていない。まほよは原作と制作、100%、IGが出資。貴重な意見を反映させたい。

フリクリ2の国内展開の予定は。フリクリ1の再販はIGができるのか。


契約上の機密保持。海外はカートゥーンネットワークで配信。国内は製作委員会で行う。

「とつくにの少女」と「もののべ古書店」はどうか?


9月に2巻が出る。コミックは2巻で新規ユーザーが入ってくる。アニメ化できる可能性を感じる。


全体としては、ここ8年ぐらいの、IGポートで原作を作ってアニメ化まで一気通貫で行うという夢が、最近のマッグガーデンのコミックの好調と、ウィットスタジオのアニメの好調によって、魔法使いの嫁でついに実現しそうというのが大きいかと思います。ようやく手にした理想のビジネスモデル、あとはいかに原作を生み出し続けられるかが問われそうです。

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今年のお土産はクリアファイルでした。

第26回IGポート株主総会レポート(2015/08/28)

今年もIGポートの株主総会に行ってきました。場所は三鷹。参加株主数は90人程度。例年はもう少し席が空いているのですが、今年はぎっしりで、過去最高の株主数な気がします。

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最初に、石川社長から事業報告。その際、「長い間、目標としてきたマッグガーデンの強い原作をIGでアニメ化するという流れがようやく出来た。グループのシナジーを出していく。」と強調されていました。

以下、質疑応答です。

P17の損益計算書について。赤字なのになぜ税金が発生しているのか。


税務上の一時負債。今期は映像マスターで減損を計上した。一時負債ではあるが、発生時期が不透明であるため、税が発生した。また、子会社の繰延税金負債を減額した。(中野)

海外のコンペンションに出して待つという姿勢だが、こちらから直接、海外のTV局に持ち込んだりはしないのか?


海外展開するには製作委員会の海外販売権を獲得する必要がある。製作委員会への出資方針を精査しており、積極的に権利を取得する方針に転換している。ただし、海外は放送規制が厳しいので、全ての作品が展開できるわけではない。(郡司)

外貨を稼ぐのは今後の柱。IG USAの会長はアヴィ・アラド。スパイダーマンのプロデューサーで、マーベルの元会長。今後は、アヴィ・アラドを通じても、海外展開を図っていく。(石川)

銀河英雄伝説について。大作と聞いているが、どれくらいの規模か。



数字はインサイダーとなるので答えられないが、かなりの出資比率を持って進めていく。(郡司)

映像マスターの減損について、以前も引当金の問題があったが、リスク管理はどうしているのか。


今期の減損は子会社のIGのある一つの作品への出資。海外から広く回収するスキームであり、海外での宣伝を行ってきたが、計画を下回る契約状況となっているため、減損を計上した。回収の努力を続ける。(中野)

海外での挑戦について。クリエイターに経験を積ませるには、環境を作っていかなければならない。これは設立当時からの考え方。今回、挑戦のチャンスをもらったので、5年、いや、3年で期待に応えたい。(石川)

8/21のIRについて。GARM WARSの北米公開が決定したことで、来期に収益は計上されるのか。また、出資比率は?


収益は計上される。出資比率は守秘義務がある。日本での公開も努力している。(郡司)

海外における条件としては、よい条件を勝ち取っていると考えている。(石川)

ナルトの監督がIGの社員ということだが、どういう仕組みで発注されているのか。


もともと、キャラデザをIGの西尾がやっているため、出向という形で作画監督を受けている。アニメ業界は横の繋がりが強く、助け合いがある。(郡司)

進撃の実写版はいつの決算に反映されるのか。


実写版は別の製作委員会であり、収益は分配されない。アニメに関する収益が分配される。(森下)

百日紅について。海外での評価が高いが、国内はよくなかった。事前マーケティングは?


国内は上映が続いているが苦戦している。これから、バンダイビジュアルからパッケージが販売されるので、期待している。マーケティングについては、製作委員会の組成時に行っている。ジブリに長野県での展示会の協力などもしてもらっている。(森下)

冲方さんの事件について。関連したIPの継続リスクは?



事実関係を確認しているが、当社からコメントすることはできない。既に発注していた仕事は完了しており、制作業務に影響はない。今後の展開は製作委員会と協議していく。(森下)

現預金が25億と多い。投資目的はあるのか。


当社は製作委員会の幹事会社でもあり、前受金や分配金の未払金もあり、現在の金額はボトムでの現預金ではない。運転資金として必要と考えている。(中野)

制作、出版の二つの柱がある。版権事業を大きく描くには、現金が多く必要。強い原作が生まれた時こそ、キャッシュが必要。(石川)

PBRが1倍割れ。グリーンメーラーに対する対策は。


株価の下落は残念。物言う株主からの提案については、可能性としてはあるが、流動性の観点から可能性は低い。成長性が疑問視されているが、ヒットしてもリターンが低い現状を変えるために、投資資金がある。海外権、商品化権など、獲得できる場合は積極的に獲得していく。(郡司)

総会終了後はサイコパスの総監督の本広さんと、監督の塩谷さんの講演会。サイコパスと、ももクロの話を楽しく聞いてきました。

お土産は百日紅のパンフレットでした。

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第25回IGポート株主総会レポート(2014/08/22)

今年もIGポートの株主総会に行ってきました。場所は去年と同じく、武蔵野芸能劇場です。参加株主数は80人程度でした。以下、質疑応答です。

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出版事業でブレイドが休刊になったが狙いは?

弊社の媒体、ブレイドとアヴァルスは7月で終了。雑誌が売れない状況なので、単行本を売っていく。ただし、新たな作家の勧誘で雑誌は必要。そのため、メディアミックス作品や単行本の売上がよいものなど、キラーコンテンツのみを雑誌に載せていく。また、ネット・モバイルで雑誌を見せていく方法を今期・来期と考えていく。(保坂)

守り人の実写版が発表されたが、アニメや劇場版の予定は?

実写版は進んでいるが、IGポートグループでは関わっていない。アニメ等に関しても、現状、お答えすることはできない。(森下)

P.7の使用人の状況で、映像制作が29人増になっている。人材不足が叫ばれているが、これはパートを正社員化したのか?新規雇用したのか?

増加の要因は2期目になるWitStudioの社員増加によるもの。使用人にパート、アルバイトは含んでいない。(中野)

25年、26年と石川社長の持株比率が下がっているがなぜか?

イソップをさせてもらう。従業員に株を持ってもらって人を育てる。その分の株で、持株比率が下がっている。(石川)

WitStudioが成功しているが、分社化するケースと、しないケースで、メリットとデメリットは?

WitStudioのように独立採算の組織にすると、若い力、独立した力の結集が図れる。デメリットとして、管理コストの発生はあるが、今、進撃の巨人や鬼灯の冷徹など、ヒットを出していて、分社化という戦略は当たっているのではないかと思っている。(郡司)

黒子のバスケの人気があるが、3期の予定は?

現状、リリースしているとおり、3期は決定している。放送時期は順次発表していくので、そちらを待って頂ければ。(森重)

製作委員会の収益の分配はどうなっているのか?グッズなどの収益も入るのか?

原作があるものは、コンビニのプロモーションなども含めて、一度、製作委員会を経由して行われ、収益も製作委員会に入る。詳細は契約などもあるため説明できないが、グッズなどの収益も入るようになっている。(郡司)

講談社さんの進撃の巨人、集英社さんの黒子のバスケなど、強い原作のもののアニメを作って、委員会で収益を上げるモデル。今後の課題は、強い原作をマッグガーデンで作って、グループでヒットさせること。(石川)

ジョバンニの島がよかった。今後もこういう作品を作っていくためにどうしていくのか?

毎回見るが、こういう作品を作れたことを誇りに思う。オリジナルの作品は制作資金の取得など、大変なことが多い。関係各社との関係の維持を継続し、優秀なスタッフに働いてもらえるような職場でありたい。(石川)

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株主総会の後、ジョバンニの島の上映会がありました。また、今年はエリン以来、ひさびさのおみやげとして、ジョバンニの島アートワークスをもらえました。

第24回IGポート株主総会レポート(2013/08/23)

今年もIGポートの株主総会に行ってきました。好調な株価を反映してか、去年の倍、90人程度の参加者数で、会場の人口密度は高めでした。場所は、武蔵野芸能劇場3階で、一昨年と同じ場所です。今年は株主限定の上映会は無く、ARISEの講演会のみでした。おみやげも特にありませんでした。

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以下、質疑応答です。

映像制作事業は10数作品を制作しており営業損失となっている。この損失は版権事業でリクープする形となっているが、よくばりすぎて本数が多くなっているのではないか?一部、納期遅れや作画の乱れなども見られ、負荷が高いのではないか?出版も同様に売り上げに比べて利益が少ない。作品数を絞り込んで、クリエイターに余裕を作るべきではないか?

貴重なご意見、ありがとうございます。企画検討会議でも、収益性を重視して、クオリティを担保し、勝率を高める方向で動いている。(郡司執行役員)

出版は以前に比べて一作品あたりの部数が減少している。掲載基準を上げて、作品数を絞り、利益率を上げる方向で動いている。(保坂取締役)

来期の計画について、映像制作事業が黒か赤かが業績のキーとなると思うが、直近の状況を開示できる範囲で知りたい。

映像制作事業は、前期9000万の赤字だったが、これは、制作委託契約の解除の影響。今期は黒字を予定している。版権事業は、売上は下がるが、映像マスターの償却も減るので、利益が出る予定である。(郡司執行役員)

対処すべき課題に、有力な作品の獲得が上げられているが、よい作品を集める方法としてどのようなことを考えているか?

ここ数年、企画の精度を上げることに注力しており、結果が出てきている。企画の質の高さを出し、クリエイターのためにもヒットさせることを目指す。(石川社長)

映像マスターを1年で償却しているが、残存価値よりも資金回収の面から、償却期間を設定しているように見える。1年で会計上の価値を全て失うことに違和感を感じるが、どう考えているか?

かつては2年で償却していたが、実績を何年間か出してみると、1年で80〜90%の回収という現実がある。かつては、劇場公開からパッケージ化まで、時間が長かったが、最近は短くなっている。この現実に合わせて、1年に設定している。(中野執行役員)

剰余金の処分について、ずっと200円固定だが、配当性向にはしないのか?

当社としては、他の上場会社の平均に比べると、配当性向は低いと認識している。固定的には考えていないが、ここ数年、業績の低迷が続いて、最近は改善傾向ではあるが、まだ安定とまでは言えない。人気のあるキラーコンテンツであれば、2年、3年と、リクープ期間が伸びる。作品への投資をして、業績回復を確実にしたい。(中野執行役員)


例年よりも質問は少なめでした。株主総会後の講演会では、ProductionIGの取締役の森下プロデューサー、黄瀬監督、冲方丁さんから、ARISEの話を聞かせて頂きました。冲方丁さんは六本木ヒルズの上の会員制レストランで石川社長に誘われたという話や、キャスト変更は黄瀬監督が決めたなどなど、面白い話が聞けました。

最近は、進撃の巨人、サイコパス、ARISE、ヤマト2199、さらには11.2%の出資をしているタツノコのガッチャマンクラウズなど、IG関連作品が絶好調です。コンテンツ関連銘柄は、とにかくヒットが出るかどうかに依存しており、一つのヒットで株価が大きく動くのが特徴です。ずっと4万円台だった株価も今や、15万円。とはいえ、まだ時価総額は73億円にすぎないので、この流れを続けて、コンテンツ資産を蓄積していくことで、より強力な企業体になっていくとよいなと思います。

第23回IGポート株主総会レポート(2012/08/28)

IGポート 第23回定時株主総会
場所  三鷹産業プラザ
日時 2012年8月28日 AM10:30-

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石川社長から挨拶

当社の事業戦略として、利益を生み出す仕組みを作って、それを継続していく。映像制作、出版事業は、努力なくして成果なしということで進めていく。版権事業は企画の質を上げていく。従来はクリエイターの作りたいものを作らせることでクリエイターのモチベーションを上げるというやり方をしていたが、最近は、クリエイターだけでなくお客さんのことも考えて企画を吟味している。その結果として、宇宙戦艦ヤマト2199で予想を上回る成果を出せた。ヤマト2199は、制作がXEBECで、進行をIGがやっている。サイボーグ009では制作がIGで、IGが共同配給も行う。10月からはロボティクスノーツも放映される。さらに、まだ名前は言えないが、年内に企画の質を上げた別の作品も用意している。株主の期待に答えていきたい。



質疑応答

債務不履行の内容を聞きたい

(プレスリリースの内容を説明。) 詳細は回収に影響するので差し控える。

制作事業で前年比がバーになっている理由

1000%を超えるとバーになる。

子会社を作るメリットは?

若いスタッフにとってはベテランで上が詰まる。中堅クラスに思い切った作品を作ってもらうべく子会社を設立。役員は、ギルティクラウンなどを手掛けてきており、勢いがある。当社に無い新しい作品を作って発展させていく。

昨年、標榜していた戦略的出資の結果を聞きたい

ヤマト2199には多く出資している。また、サイボーグ009では製作委員会の主幹事として、ビジネスの中心となって事業を進めている。

純資産74000円に対して株価が安すぎるのではないか?資産査定の正統性は?

PBR1倍割れには不満を感じている。当社が成長性が無いと思われている。成長戦略を引き直して成長性を示したい。資産については厳しく監査されている。

増収減益の理由は?

戦略的に出資しているため、減価償却費が増加している。上映と同時に償却するため、上映年とその翌年に影響が出る。

製作委員会にはIGポートとして参加しているのか?

子会社のXEBECなどが参加している。

子会社の決算期が変わるとなぜ資本が変動するのか?

XEBECとPRODUCTION IGを3月決算から5月決算に変更した。連結決算には2011年の4月から5月の損益が取り込まれていない。この二ヶ月の損益は5400万の損失であり、連結株主資本変動計算書にのみ記載されて資本の減少となる。

株主優待は実施しないのか?

資金需要が高く、前々期の赤字によって配当も止めている。費用の問題で損益に影響する。本業を優先していきたい。

人材育成のプランを聞きたい

年々、高齢化が進むという問題があるので、若いスタッフを積極的に登用していっている。特に、TVアニメは、毎話スタッフを変えられるので、若いスタッフを積極的に登用している。また、企画室では外部のプロデューサーと共同で取り組むことで成長を促している。

BLOOD C劇場版の監督はアニメーターとして入社して生え抜きとして監督した。2199やサイボーグ009はベテランでやる。TVシリーズは若手で。年内のもう一つの作品もチャレンジングな作品である。

販管費で給与が下がって役員報酬が増加しているのはどういうことか?

人員を現場に移した。役員の人数が増加している。単純に給与が変化しているわけではない。






13:30からはヤマト2199の第1章の上映会と、出渕裕監督の講演会でした。内容は一部オフレコだったので、差し障りの無い範囲で、一部、抜粋します。

ヤマト2199は攻殻機動隊SAC以来のヒットで好調。最初は、当たらないんじゃないかなど、いろいろな声があったが、当たったら反応ががらっと変わった。紆余曲折があったが、完成したのはXEBEC社長の下地さんの功績が大きい。普通のアニメ会社の社長だったら撤退している。既にヒットしており、将来的にTV放映したとすると、さらに新規ユーザが増える。ヤマトを見て宇宙飛行士になった人や、海上自衛隊の副艦長になった人もいる。天文、ミリタリー、模型とウイングを広げることができ、いろんなところと共闘できる。当時としてはエポックメイキングな作品。メカも、シナリオも作り込んでいる。当時の視聴者が受けた衝撃、この初めて感を出したかった。4年間で膨大な資料を作った。まず最初にヤマト世代をターゲットとし、その後、ファン層を拡大する戦略。いい風が吹いている。

やる上では負けてはダメ。負けない戦いをしないといけない。大勝ちをしようとすると大負けする。クリエイターがやりたいことをそのまま通すのではなく、負けない戦いに持っていくのがプロデューサー。売れるコンテンツかどうかは分からない面もあるが、賭けるにしてもプロデューサーが勝てると思わないと勝てない。彼がやりたいというからやらしてやりたいというように、情で物事を進めると、大変なことになる。アニメ業界ではよくある話だけど、どう考えても当たらないけど、この人がやりたいというから、というのをやると、悲劇になる。リスクを減らすためには、露出など、戦略的に考えていかないといけない。やらせてやりたいんなら、その人を勝たせないといけない。一度勝つと、よい循環ができる。ただ、その後、二作品くらい外すとそれはそれで大変なことになる。


お土産はPRODUCTION IGのプロモーションDVDでした。

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中身はIGの作品の映像をつなぎあわせた5分間のPVです。

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第22回IGポート株主総会レポート(2011/08/19)

今年の会場は、例年と異なり、三鷹駅近くの武蔵野芸能劇場でした。IGポートの本社が国分寺から三鷹に移動したのと、ももへの手紙上映会の兼ね合いですね。受付で、輪廻のラグランジェのクリアファイルと、上映会のチケットをもらいました。今年の参加株主数は59人だったようです。

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事業報告の後、株主からの質問の前に、石川社長から挨拶がありました。


今後はキラーコンテンツを作ることを目標にしていく。5年、10年経過しても色あせない作品を作っていく。TVシリーズのノウハウも蓄積されてきており、キラーコンテンツを生み出すことの出来る体制が整ってきた。今後はキラーコンテンツによって利益を生む構造を作っていく。SSS 3D、バサラなどの劇場作品のヒットの経験は、ブラッドCやテニスの王子様、ももへの手紙などに生きてくると考えている。

特に、ももへの手紙は現在、バンダイビジュアル、TBS、角川、IGによる委員会で宣伝活動を行っている。ももへの手紙の制作は7年ごし。その間に5年前の株式上場もあり、製作委員会の座組も変わった。上場したのはいかがなものかという話もあったり、大変な時期もあったが、上場してよかったと思っている。

日テレの会長がジブリのインタビューで答えた言葉が心に残っている。「プロデューサーの仕事は作品を完成させることだけではないし、ヒットを一本出すことだけでもない。収益を生み出す”構造”を作ることが大切。そして、それ以上に大事なのは、作っている人を本気にさせること。」ももへの手紙は本気で7年作り続けた。株主への何よりの恩返しになればと考えている。

ももへの手紙は、過去に4回ほど上映会を行っているが、監督の舞台挨拶は今回が始めて。監督が、株主にぜひ挨拶をしたいということで実現した。ぜひ、見て行ってもらえればと考えている。


以下、質疑応答です。今年は決議事項が無いので、事業報告に対する自由な質問という形になっています。

前期にタツノコの株式を取得したが、現在の状況はどうなっているのか?


月一回の取締役会に参加している。今後についてはまだ申し上げられないが、将来、凄く大きなことになることを確信している。


電子出版について。近い将来、紙媒体の時代は終わると思うが、経営資源を電子出版に集中していくことはしないのか?


男性向けのネットマガジン"Beat's”、女性向けのネットマガジン”EDEN"などを展開している。ネットマガジンからは”にがくてあまい”など、5、6万部を超える作品も出てきている。ネットマガジンは、雑誌の返品手当などがなくなり、作家に原稿料を出し、最終的に単行本で回収するというわかりやすいビジネスモデルになる。そこに力を入れていく。今出している雑誌をどうするかは今後検討していく。


2DアニメとCGの融合が進んでいるが、制作予算が増加してしまっていないのか?3Dアニメへの対応は?


CGの制作人口は学校のおかげで増えてきている。そのおかげで、そこまでコストが増加せずに量産できる体制は整ってきている。3Dの立体視についてはまだ高コストで、+αで制作費を計上する必要がある。

ももへの手紙は出来る限り手書きでやろうというプロジェクトだが、CGを使う部分では、いかにして違和感の無いCGを表現できるかということに注力している。例えば、扇風機のフィンは3D。違和感なく溶け込んでいるので注目してほしい。


前期から、売上は減っているが利益は改善している。ここまで持ってこれた理由は?


IR資料の6ページに詳細は記載しているが、人件費の削減によって営業利益を確保した。また、未回収金の回収と補助金収入も貢献した。


シャフトや京アニのような3、4万本売るようなコンテンツを作ることは可能か?


ももへの手紙を見てもらうのが一つの回答。ただ、ももへの手紙は(強度の)強い映画であり、5、6年かけて回収するモデルとなる。BLOOD-Cは海外から強い支持が見込める。TVから劇場へ観客を誘導する。今後は、2次利用できるタイトルを生み出していく。ギルティクラウンなどはキラーコンテンツを生み出す作品、まずヒット作をだそうと制作している。


TV業界全体で5年前からアニメの放映本数は減ってきていたが、最近は持ち直してきた。今後の見通しは?


業界全体のTVシリーズの本数は横ばいか微減を見込んでいる。IGとしては前期の8タイトルから今期の9タイトルに増加したが、これらはパッケージの売上で成立している。DVD市場の落ち込みは弱まってきており、これは、ビデオメーカによる特典やイベントの追加の効果が大きいと考えている。DVD市場は今後は微減を予測している。その後は、どうしてもネットに流れていく時代の流れがあるので、もう少し減少していくと見ている。

TVの本数としては増えたり減ったりしているが、”君に届け”や”戦国BASARA”はスタッフがコミックや原作を見て、これをやりたいと考え、自発的にメーカに話をして実現した。(自らが仕事を創りだすという)新しい流れで、(組織が)強くなってきたと思う。このチームがオリジナルを作りたいということでギルティクラウンという企画が始まった。本数というよりは、最近は、こういった面白い、ドキドキする企画が生まれてきており、楽しみである。


”君に届け”の実写版に出資していたが、今後も実写に出資していくのか?イノセンスと東のエデンは回収できているのか?


”君に届け”の実写版は手堅いビジネスモデル。今後も可能性があれば出資をしていきたい。回収については、各社で条件は違うが、イノセンスはIGとしては大きな黒字。エデンはまだ今後、回収していく必要がある。


配当が無いが株主優待はしないのか?


二期連続無配でご迷惑をおかけしている。今期は攻めの姿勢に転じており、制作資金などが多く必要なため無配とさせて頂いた。優待については、過去にクオカードをお送りしたが、郵送コストが凄くかかる。給与カット中なため、なるべく業績を大きく持ち上げてから、株主に報いたいと考えている。


巨額の資金を投じて株式会社All Nippon Entertainment Worksが設立された。この資金でアニメを作られると、フリーのアニメーターが拘束されてしまい、事業に影響を与えるのではないか?


産業革新機構が60億出資してできた会社だがIGもパートナーになっている。トランスフォーマーのように、日本の版権を海外に売りこむ会社と聞いており、作品を作ることはなく、事業への影響はないと考えている。


以上で質疑応答は全てでした。その後、ももへの手紙上映会がありました。キャラクターの動きがぬるぬるした魂の入った作画に、ジブリっぽい脚本、瀬戸内の空気感に、素晴らしい音響効果でかなりよかったです。後は宣伝をどう打っていくか次第ですね。期待です。

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せっかく本社のある三鷹ということで、本社前にも行ってきました。結構いいビルと立地で、二棟あり、本社ビルの一部はテナントに貸して収入を得ているようです。リーマン・ショック後のいい時期に買ったので、制作拠点が集約できた上で、本社を担保に資金を借りられて資金効率がよい上、利子分ぐらいはテナントで稼げている気がするので、バランスシートの現金の使い道としてはかなりよい気がしますね。IGポートの財務は結構優秀です。

IGポートのIR資料も更新されていますので、こちらもオススメです。

第21回IGポート株主総会レポート(2010/08/20)

毎年恒例のIGポート株主総会レポートです。場所は例によって国分寺のIGビル近くの国分寺労政会館4F第5会議室です。参加人数は昨年と同様40人ぐらい。最初に業績不振のお詫びがあり、定例の事業報告、その後、質疑応答に入りました。回答は石川社長、長谷川執行役員、下地取締役です。というか長谷川執行役員ってもともとマッグガーデンに入社してて、買収とともにIGに入社という形になってるんですね。

タツノコの株式取得効果はどのようなものか?

タツノコはガッチャマン、ヤッターマンなどの原作を持っている。IGポートとして非常に有利な価格で株式を取得した。石川が経営にも参加するということで、タツノコ原作のIGポートでのアニメ化、コミック化をしていきたい。また、タカラトミーとの協業も水面下で動いている。

不景気に強い会社になる必要があると思うが、今後の経営戦略は?

コスト削減、管理体制の強化、事業領域の拡大を三本の柱としていく。コスト削減では、役員および部長以上の給与を20%カットし、総額1億5000万のコストを削減する。管理体制の強化では、IGの予算管理を強化するために制作部を二部制にした。事業領域の拡大では、DVDに依存しないビジネスモデルとしてOLMと提携しファミリー層を狙っていく。海外戦略においては、スパイダーマンのプロデューサーでもあるアヴィ・アラッド氏との関係を強化していく。

今回の決算ではXEBECの貸倒損失の比率が大きい。与信はどうなっているのか?債務保証会社は使わないのか?

(XEBECの下地取締役の回答)今回の劇場作品では、制作委員会->制作会社->XEBECと、孫請けの形になっている。最初に制作委員会からXEBECに話が来ており、制作委員会には信頼できる大企業が多かったため、制作会社への与信が甘くなってしまった。制作委員会から制作会社へは全ての代金が支払われていたが、元請けである制作会社の管理がずさんだったのが今回の問題。アニメ業界の慣例に従って、支払いは分割しており、制作会社からXEBECへは最初は支払いがあったが、次第に滞り、今回の減損に繋がった。制作委員会への交渉は今後も行っていく。

(石川社長の補足)今回、下地取締役と二人で話し合って、下地取締役がきちっとした責任を取りたいということで、下地取締役のIGポート取締役退任となった。今後はXEBECの取締役として一致団結してXEBECの業績を向上させていく。

本社移転について、デメリットは?

一カ所でやるのは長年の夢。長い間、物件を探していたが、350人以上収容できる物件はなかなか見つからなかった。今回ようやく、450坪、400人以上収容できる物件が見つかった。デメリットとしては短期的には引っ越し費用だが、3年後には利益が出てくる。アニメーターの引っ越し費用もデメリットだが、契約金で補うことで努力している。一カ所でやりたいというのは、そもそもはアニメータからの要望。分散した拠点で作っていると、自社の作品を作っているという一体感がなくなる。

ポジティブな見通しを発表してほしい

近々、ポジティブなリリースをさせてもらう。業績見通しを3年後に向けて作っている。

OLMとの関係について

下地取締役が退任するということで、経営を強化するにはどうしたらよいかを考えた。現在、IGは子供向けが弱い。OLMの奥野さんはイナズマイレブンやポケモン等の子供向けで成功している。奥野さんの意見をIGの経営に取り入れることで、成功例を注入したい。現在、アニメ業界でもデフレが進行しているがどうしたらいいかと奥野さんに尋ねたら、シェアの拡大であると回答された。シェアを拡大できれば、権利主張ができるようになる。そういった流れで、奥野さんに取締役に入ってもらった。

ProductionIGの映像事業が赤字になったが、その要因は何か

一番大きいのは、東のエデン劇場版が、60分2作品から、90分2作品になり、2本目が延期になったこと。予算を超過し、赤字になった。数字だけを見るとTVアニメを劇場でやるのは厳しいということになるが、今後、DVDが売れなくなる中で、ライトユーザにいかにお金を払ってもらうかというのが重要になる。そういう意味では、ネットでも海外でも話題になっているエデンは強い。今後は何とかライトユーザにお金を落としてもらえないかを考えていく。その方策の一つが自社配信。携帯電話向けのバサラの着せ替えコンテンツ配信で、実際に数字が出てきている。

なぜ新社屋にピザ屋なのか?

倉庫や駐車場など、いろいろと検討したが、社員の福利厚生も兼ねてカフェにした。自社経営で、運営を委託する形になっている。評判もよく、1日に数十万円売り上げており、投下資本は回収可能だと考えている。

シンガポールとの映画製作はどうなっているのか?

相手先の事情により、いったん中止となった。そもそもはIPを一緒に作ろうという話。実際に1千万を頂き、脚本作業まで進行したが、そこで中止となった。IGとしての損失はない。シンガポールとは、改めて別の座組で企画が進行している。

ホッタラケは回収できたのか?

海外次第だが、中期的には回収できると考えている。海外では3Dのキャラクターが評価されている。また、複数の賞を頂いている。

タツノコの親会社のタカラトミーにはインデックスの資本が入っているが、インデックス傘下のマッドハウスと競合しないのか?

タカラトミーをインデックスホールディングスは手放している。現在、タツノコの株主構成は、ファンド・タカラトミー・当社の三社であり、競合は発生しない。

3D(立体視)映画は作らないのか?

まだ発表されてないが、某メーカと組んで準備している。

OLMが子供向けに強いという話であるが、それは原作の力ではないのか?

原作付きの子供向けをきちっとビジネスにしているというノウハウがあると考えている。

宮本武蔵の現状は?

100カ所を超える映画祭に出店している。実験的な映画。予算は限界まで落としている。出資者からすればすばらしいリターンというわけではないが、宣伝効果も考えると悪くはない。ただ、押井守の次回作は出資者にも大きく還元できるものを、と監督と話している。

持ち株会社体制だと販管費が高くないか?事業部制にした方がよいのではないか?

XEBECの間接部門は3人であり、マッグガーデンも上場廃止に伴いコンパクト化した。IGポートは監査役と石川以外は無給。兼任している事業会社から報酬を受け取る形にしている。販管費の比率は高くないと考えている。

DVDの価格が高額ではないか?

DVDの価格は弊社だけでは決定できないが、ビデオメーカにそのような意見があることを伝え、買いやすい価格にしていきたい。

この後、議決をして終了。おみやげはありませんでした。

雑感

何より驚いたのが、シンガポールのストームライオンとの共同制作であるTITAN RAINの制作が中止されていたことです。



IGについて知りたいならこの一冊。



IGの現在の事業部について知りたいならこの一冊。バサラ、君に届けで最近話題の中武哲也プロデューサについてはPA worksのインタビューとかもどうぞ。ちなみにAngelBeats!やCANAANのPA worksの社長の堀川さんは元IGです。レベルファイブさんといい、デジタル化に伴って地方に拠点を置いた企業が最近元気ですね。

第20回IGポート株主総会レポート(2009/08/21)

8a66e2cc.jpg2009年8月21日(金)10:30から、去年と同じ国分寺でした。出席株主数は80人程度。去年の1.7倍くらいの実感です。最初に石川社長から事業報告がありました。その後、10:45から質疑応答、12:00まで質問尽くしというすごい勢いでした。質問のレベルは例年に比べて高め。株式相場の低迷もいいものです。

以下、長文になりますが、質問に対する石川社長および保坂取締役、執行役員の方々の回答です。括弧は僕が入れた補足です。

----------------------------------------------------------------------
Q:売り上げが伸びているわりに利益が少ない理由は何か
A:今期の戦国バサラは1クール。(お客様の)クオリティへの要求がかなり高くなってきているため、2クール作るのは体力的に厳しい。また、出資者は保守的になってきており、とりあえず1クールやってみて様子を見ようという流れになっている。その分、(1クール目は先行投資になってしまい)、ヒットの当期は渋い。1クール目で認知してもられば長く生きる。(利益が出てくるのは2クール目や減価償却した後。)今期はそういう方向に移った過渡期である。

Q:マッグガーデンの今後の方向性について
A:ARIAの作者の続編である”あまんちゅ”は8/10に発売したが既に重版が決定し好調。(新連載の)ヒトガタナも人気で、いい流れは出来つつある。アバルスとの差別化として、本誌は今後2年で、より低年齢層に向けた紙面づくりをしていく。また、ネットマガジンエデンを創刊する。こちらはより一般層向け。最初は12作品。ほとんどはマッグガーデン/IGコミック大賞の受賞作家を起用。審査員のアドバイス等も踏まえて受賞作を連載していく。

Q:版権事業で過去のコンテンツをどうリクープ(再収益化)していくか
A:ホッタラケは東映の配給により200館以上。今後は、DVDを売るというビジネスモデルでは無く、お客様を多く集めてマーチャンダイジング(関連商品の売り上げやメディアミックス)する方向でいきたい。フジテレビさんの集客力は凄い。ホッタラケは原作も共有している。ヴェスペリアにも期待している。(過去のコンテンツのリクープの話はありませんでしたが、ナデシコ等のアミューズメント展開があるので、IGは結構うまくやっている方だと思っています。)

Q:今後どうやって利益を出していくのか?
A:製作委員会は一つ重要な方法論だが、ただ製作コストを抑えて、(制作費との差分で)利益を出していくという方法ではダメ。今後は原作を自ら作り自らが主軸となって出資していかなければならない。戦略的に出資していかないと衰退していくだけ。(IGは製作委員会から声がかけられるのを待っているようなやり方だけではない。)

 例えばバサラの例では、IGのプロデューサがバサラをアニメ化したいと企画し、IGの社内で議論した後、カプコンに許諾を取りに行った。その後、(IGが主体となって)製作委員会を構築した。(他社と違い、自らが声をかけ、IGが主軸となって出資者と原作を集めたところが新しい。)エデンの例では、神山監督の作りたいものを作らせようということで、フジテレビと製作委員会を構築した。ただ受注して制作費を切り詰めていくという会社ではないのがIGの強みである。

 加えて、IGの移転によって年間5000万の削減が出来る。その分、クオリティの高い作品を作っていく。(移転そのものの費用はいくらか?という質問に対して)(河合塾が)20年使用したものなので改修に2〜3億かかる。ただ、減価償却していくのですぐには響かない。

Q:新しい技術への投資の費用は今後どのくらいかかるのか?
A:IGFX(3Dスタジオ)を作ってホッタラケに至るここ3年はかなりの力を入れていた。(スタジオの環境構築に投資していた。)クオリティは人の努力の地道な積み重ね。そういうことのできる環境を作るのが大事。コンピュータだけを進歩させても意味がない。IGとしては3D劇場作品が今後、より重要になってくると考えている。現在、アニメーションのフル3D映画を製作できるスタジオはほとんど無い。海外と水面下で進んでいる事業も3Dは必須。当社に3Dのスタジオを持って、(製作委員会に)あそこなら3Dを頼んでも安心だと思わせ、3Dの制作費がIGに巡回する構造が重要。その点、ホッタラケを作れたという実績はかなり大きい。いい流れを作ったと考えている。

Q:売り上げが上がった中で営業利益が下がった要因
A:スカイクロラの海外収益が来期になった。また、海外での落ち込みが大きく、版権事業全体で景気悪化の影響を受けた。版権事業の利益率は高いので、営業利益の落ち込みが大きい。事業組合出資損失は携帯捜査官LLPの減損である。製作委員会ではなくLLP(有限責任事業組合)でやったため、固定資産の減損ではなく当期損失として計上した。

Q:攻殻とBLOODの実写化について
A:攻殻は、海外メジャーの監督と将来の話も出来、得るものが大きかった。今後、講談社さんからきちんとした報告が出る。いつプレスリリースされるかは言えないが、最大のインパクトのある相手と組むことが出来た。今回は、アニメ業界だけを考えるのでは無く、日本の映像業界全体を考えて、それを最大ミッションとして交渉を行った。(最大の結果を出せたと考えている、というようなニュアンスでした。)

 BLOODについては、北久保監督はすごく喜んでいる。大多数のお客さんに喜ばれる映像かどうかは反省する所もあるが、アニメーションオリジナルの作品が海外で実写化するという例はほとんど無い。それは原作の問題と、製作委員会を作るのが大変ということ。IGが窓口となることによって実写化を具現化できたという実績は貴重だと考えている。

Q:SACの3rdを期待
A:神山監督への応援メッセージ。神山監督にお伝えしてハートに火がつくことを期待します。

Q:株主優待として映画の割引券の郵送できないか?
A:今日のおみやげにホッタラケのポスターをつけた。事業報告書に映画の告知を入れた。割引券は地域性があるので難しい。

Q:スカイクロラは意外と利益が出てたりするのか?
A:海外窓口をしてみて押井の名前は海外で強いことを実感した。また、賞味期限が長いのも強い。(DVDが長く売れる。)制作費は守秘義務で言えないが、興行収入は7億円。IGの出資分は回収できており、赤字にはなっていない。その上、版権を保有している。ビジネスとしては成功。同時期の他の大ヒット(ポニョ?)で目立たないが投資としては成功。(既に回収できているのは意外でした。)

Q:押井監督の次回作について
A:今後、みんなを幸せにすることがミッション。CGの技術を生かして喜んでもらえる作品を作る。やはりヒットさせて、スタッフに還元していかないと長くないと押井さんも考えている。次回作はきちんと儲かるように企画している。

Q:若手の育成について
A:どうやって若手を育てていくかは重要だと考えている。例えば、ホッタラケの演出の塩谷はアニメータとして入社、IGで演出を学んだ。今や現場の信頼はかなり高く、ホッタラケのクオリティは彼の力が大きい。2Dのノウハウを3Dに移植したのは塩谷の力。(IGPXの製作ノウハウ本にも書いてありましたが、3Dクリエイターは比較的、空間そのものを意識するのに対し、2Dクリエイターは最終的な画面を意識するそうです。3Dの現場でも最終的なカメラから出る絵を想定することで、クオリティが格段にあがったという話がありました。同じようなことがホッタラケでも起きているのかもしれません。3Dの動きは物理法則に結構しばられるので、ナルトのゲームではわざと物理的に手を大きくしたりしてごまかしたりもしていたりと、2Dっぽい3Dというのもいろいろとノウハウがあるのかなぁと思います。)また、君に届け等の、知名度のある作品には、若手の実力のある監督を起用している。(これはいいアイディア!)

Q:IGの今後
A:IGの今後の方針として三つの柱を考えている。一つ目は、IG、マッグガーデン、XEBECの相乗効果を出せないかということ。具体的に、マッグガーデンのコミックにXEBECのDVDをバンドルするようなことをやっていきたい。二つ目は、グローバル化と海外展開。海外展開はIGのアドバンテージだと考えている。ルーカスの会社との人材交流も行っているし、HALOのアニメーションパートを受注したりもしている。さらに、海外との直接契約の共同製作が水面下で何本か動いている。海外との下請けではなく海外と共同で企画を持つということをやっていく。三つ目は、ファミリー向けの作品作り。DVD市場を前提としたTV作品の受注をやってきたが、手堅くDVDを売るための作品にして欲しいという要求が多くなってきている。結果、保守的にコアな層に向けた作品となってしまっている。(これでは規模が狙えないので)今後は、ファミリー向けの作品を作っていきたい。IGはニュートラルな立場なのも強み。強い出版社、TV局さん、広告代理店と柔軟に組めるのが力だと思っている。昨今の厳しい状況を、挑戦によって生き抜きたいと考えている。

Q:アニメーション業界において若手の年収が低すぎることについて
A:IGではかなりの難度の入社試験をした後、まずは業務委託契約という形になっている。難関を突破したのに社員にしてくれないのか、という声もあるが、まずは業務委託契約として、基礎教育を2年間、マンツーマンでやろうと考えている。IGで社員化する条件は、フリーで年収1000万以上が稼げるだけの実力があること。アニメータとして300万、500万で社員化すると成長が止まる。そういったアニメータを多く見てきた。IGでは取締役にアニメータを3人置いている。後藤、西尾を見て彼らに近づくために努力してもらうという方向性だ。安定ではなく、いいものを作った人に還元する方針で、こういうところで働きたいと思える作品を作っていく。クリエイターに出来るだけお金を還元できるように、今後頑張っていきたい。(作品をヒットさせていきたい。)

Q:劇場が3Dシアターになっていく中での技術への対応は
A:アニメーションの原画は想像力のアウトプット。絵がうまい人はマウスになってもそのレベルまでいく。3Dになっても、アニメーションの技術はそのまま生かせる。(ピクサーのラセターさんが3Dにディズニーの動かし方を持ち込んだのと同じですね。)ホッタラケでキャラクターが3Dで出来たというのは大きなアドバンテージ。3Dシアターへの出力は、レンダリングの工程で出来るので問題ない。IGとしては、キャラクターの魅力、動かし方の魅力、脚本の魅力で差別化をしていく。

Q:過去に一番儲かったものは何か
A:1位はエヴァ。エヴァは出資した作品。2位は攻殻SAC。SACは出資と製作をしている。
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いやー、今年は熱かった。かなり考え抜いていて、とにかく手を打っている印象です。おみやげはホッタラケのポスターと、獣の奏者文庫版でした。業界的に数年は業績厳しいかもしれませんが、もうちょっと持ってみても大丈夫な予感がする株主総会でした。

後、IGさん、IR説明会の資料のアップロードをお願いします。さらに、損益計算書が去年までは前年のが併記されてたんですが、今年から今年分しか載ってなくて比較が大変なので、来年は併記をぜひぜひよろしくお願いいたします。

第19回IGポート株主総会レポート(2008/08/23)

場所は国分寺労政会館4階第五会議室、時間は10:30〜。出席株主数は50人くらいでした。そこそこ広い会議室。思ったよりも人がいる印象です。時間になると石川社長と取締役、監査役が長机に着席、財務系の執行役員がその後ろの机に着席。

株主総会の前に、HolicのドラマCDにおいてラーメンズのコントの無断引用があったことのお詫びがありました。

お詫びの後、株主総会の開始。最初は石川社長が事業報告。たどたどしく朗読した後、質疑応答。質疑応答は一転して情熱的に喋られていました。一安心。

主な質疑応答の内容は

・ウェルベールの物語はIGが出資するほどでは無いのではないか?
トランスアーツさんはテニスの王子様等、重要なパートナー。
良好な関係を保つために仕事を絶やさないことが重要だと考えている。

・IGコミック対象は応募要綱が分かりにくく新人が応募しにくいのではないか?
既に結構な数の応募を頂いている。
応募要綱の表記については対処する。

・攻殻実写化エージェントの利益計上時期と利益の見込みは。
守秘義務があり言えない。

・コミックスの返本率が上昇する中、引当金が少ないのではないか。
 引当金の算出基準は?
出版業界的には返本率は上昇しているが、
マッグガーデンの返本率は34%>26%>25%と減少している。
引当金はposデータから算出している。
最近は売れ行きがposデータから即座に分かる。

・借入金が急増している理由。
マッグガーデンの借入金が連結されたことによる。

・GDHが会計基準の変更によって特損を出しているが、IGが出す可能性はあるか?
GDHさんについては他社のことであるためコメントできない。
当社に関しては、常に前倒しで会計基準を変更しており、
資産も保守的に計上しているため、
健全なバランスシートであると自負している。

・今期の利益予想が低いのでは無いか
今年完成する予定であった劇場作品の完成が、来年にずれ込んだのが大きい。
他、RDやスカイクロラの償却費負担が大きい。
心情としてはスカイクロラのヒットを予想に盛り込みたいが、
会社としてはヒットを見込まない保守的な予想を立てている。
ヒットが出ると、予想に対して利益が大きく伸びる構造となっている。

・制作事業の成長性
海外市場がかなり大きいと思っている。
スカイクロラに関しても、海外で売れるものをという製作委員会の要請があった。
制作費については守秘義務があるため言えないが、
現在の興行は38万人、5億円と苦戦している。
しかし、製作委員会としてはヴェネチアで賞を取れると信じており、
それが興行にもいい影響を与えると期待している。
また、今期は映画を4本制作中であり、こんな会社はIGの他に無い。

株価が下落していますが、そのようなことを質問する株主はおらず、他の会社の株主総会に比べ、全体的に株主のレベルが高く感じられました。アニメ・ゲーム業界に特有な、ユーザサイドからの変な質問をする株主もおらず、要点のまとまっていない株主もいませんでした。また、石川社長の発言には情熱が溢れており、当面は安心だな、という印象を受けました。

その後、議案の議決。質問も無く全て賛成多数で決議。株主総会は終了しました。

終了後、5分の休憩を挟んで神山監督の講演会。公演内容はアニメ業界に入った理由から始まり、企画から制作への流れ…だったんですが、あんまり準備していなかったのか10分ぐらいで講演が止まりました。gdgdの中、司会の監査役が質問タイムに変更。good job!押井塾で学んだこととか、色々質問が出た後、監査役が今やっている仕事の内容とかを話して終わりにしましょうと、神山監督に促す。後ろの人がにらんでますが、どこまで話していいんでしょうか?タイトルを言わなければOKです、ということで、新作アニメを原作無しでやっていることが明らかにされました。また、その後は映画をやりたいと。そんなこんなで講演会は終了。解散。

おみやげはスカイクロラのファイル2枚。普通に面白い株主総会でした。というか監査役が監査役じゃない!ここまで内情に詳しくてキャラのいい監査役は珍しいと思います。講演会はgdgdでしたがそれがまたいい。来年は是非、西尾鉄也さんで!



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