場所は久々の三鷹産業プラザです。参加者は80人程度。株主総会で初めてパワーポイントが使われました。パワーポイントの表紙の写真は丸井のIGストア、まほよ、攻殻VRの三つでした。

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業績概要の説明。映像制作赤字、出版と版権が黒字です。出版はまほよが250万部、劇場版効果でARIA関連グッズが好調。電子書籍比率が30%増加で利益率向上。来期は、映像制作とともに、VRアプリや渋谷丸井のIGストアでのグッズ販売をやっていく。

以下、質疑応答です。

ニコニコでの配信は収益目的なのか、盛り上げ目的なのか。アベマTVはどうか。


ニコニコでの配信の目的は先行配信の場合は宣伝。ニコニコユーザはアニメと親和性が高い。有料課金は収益目的。アベマTVも視野に入れている。先行配信の場合はロイヤリティを高く積んで頂ける会社もあるので総合的に勘案。

映像制作、制作期間の長期化による悪影響は今期限り?株価への影響の大きいVRの方針は?


映像制作は、製作委員会から依頼を受けて制作するが、クオリティが要求される。ここ2年、赤字が続いている。今期も。海外からの依頼は予算が大きい。今後は交渉によって制作費を上げてもらうなど、映像制作で利益を上げられるよう目指す。

VRは制作完了している。攻殻はさまざまな反響を頂いており、タッチポイントを増やす。アプリとしてはPSVRでの配信を予定しているが、カメラワークの酔いの問題を修正中。他のプラットフォームも検討。スマホアプリは12GBになってしまった。どのようにエンコードすればよいか調整中。

クオリティを高く置いているので制作費で収めるのは難しくなっている。グループとして、マッグガーデンが9年目にして、利益を出す仕組みを作れた。利益の循環を生み出すエンジン。多少、利益を超えたとしても、株主の期待に応えられる。

どの部分に権利を持っているかわからないと投資しにくい。開示予定は?


機関投資家からも同様の依頼を頂く。制作委員会のシステムで守秘義務がある。開示してしまうと、他社にわかり、業績に悪影響を与える。業績改善でいろいろな契約上の手を打っているが、他社に手の内がわかってしまう。

海外における事業展開について。


Netflix向けはIGが100%版権を持ってやる。フリクリをカートゥーンネットワークでという話など、版権ビジネスのよいスタートラインに着いている。

ガルムウォーズの収益は?


海外は18カ国。75万ドル。国内は動員1万2000人。2千万円弱。カナダの税制優遇を使って制作、ワールドワイドのプリセールスをやったが、見込んだ収益はあげられなかった。国内はDVDで回収していく。営業マスターは償却済み。

特別に力を入れていることは?


和田、森下が答える。IGポートの原動力となるウィットスタジオとシグナルエムディーの社長。

ウィットスタジオは企画を作ることに集中。面白いものを作るには面白い人が必要。そのためには企画がいる。カバネリをリリース。IGポートのサポートを受けながら人を集める場所を作る。

シグナルエムディーは設立から1年弱。デジタル作画を中心として人を集めて人を育てている。ひるねひめは、デジタル作画中心。意図としては、少子化が進む中で、より省力化、効率化が必要。デジタル作画はひとつのきっかけ。正社員という形でアニメーターを雇用。将来の中核になってもらうべく進めている。ビジネススキームとしては、舞台やスマホアプリなども設立時にかかげている。しかし、まずはデジタル作画に資本を投下している。

VRアプリのキャンペーンは?リターンは?


攻殻VRはカメラがかなり動く。ご年配が酔われる。ソニーが認めるか次第。出口としては他のHMDでの配信は開始している。戦略は、全世界配信を目指すために、制作委員会から離れた仕組みを作る。音楽や脚本の権利を買いきりにしておくことで、世界配信をできるようにする。

出版の社員数が2名減少しているが?


先月、募集をかけた。作家性を備えた若い編集者で社内でも企画を立てていきたい。関西に事務所を作った。作家の発掘。作品数を昨年はしぼったが、秋から増やす。ネットマガジンで連載予定。

その他事業の赤字の原因は?


その他事業の赤字は販管費の増加と、NHK向けのアニメのグッズの売上がよくなく、在庫を処分した。

映像制作はどの会社も赤字なのか?プロセスやツールの問題か?


制作の利益は、大きくは業界の問題。作画崩れや、お客の目、工程の労力が増えている。本数増加でクリエーターの奪い合いも起こっており、制作期間を超過する原因となっている。

プリプロの期間が延びてきている。工程を分析して管理する必要がある。1つの場所に集まって、内製化の方向に向かう。プリプロは出版事業で作ったものをアニメ化する方向になっている。

ウィットスタジオは進撃、カバネリ、まほよと、クオリティに関しては信頼がある。社長の陣頭指揮で数カ所にあったスタジオを集約。来期は絶対に利益を出すという言葉をもらっている。

株主優待について


2007年にSACのクオカードを出したことがある。その際、一般投資家から批判もあった。業績が大事。イラストを描きおろして権利処理するコストを考えると2000万円ぐらいかかる。本業のクリエーターが書き下ろすので本業への影響もあった。

ARIA劇場版、BD BOXのみで単品販売しない。なぜこうなったのか。


制作委員会の調整によるもので、我々は詳細を把握できていない。まほよは原作と制作、100%、IGが出資。貴重な意見を反映させたい。

フリクリ2の国内展開の予定は。フリクリ1の再販はIGができるのか。


契約上の機密保持。海外はカートゥーンネットワークで配信。国内は製作委員会で行う。

「とつくにの少女」と「もののべ古書店」はどうか?


9月に2巻が出る。コミックは2巻で新規ユーザーが入ってくる。アニメ化できる可能性を感じる。


全体としては、ここ8年ぐらいの、IGポートで原作を作ってアニメ化まで一気通貫で行うという夢が、最近のマッグガーデンのコミックの好調と、ウィットスタジオのアニメの好調によって、魔法使いの嫁でついに実現しそうというのが大きいかと思います。ようやく手にした理想のビジネスモデル、あとはいかに原作を生み出し続けられるかが問われそうです。

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今年のお土産はクリアファイルでした。