最近読んだ記事の中で、中長期的な投資アイディアになりそうな記事をまとめます。

車載機器向けFPGA事業を強化、ADASにプログラマブルソリューション提供

車載において、マイコンからFPGAへの移行が進んでいるという話です。車載では機能安全という考え方があります。かなり省略して説明すると、速度が100km出ているのにメーターが20kmしか表示していなかったら大変な事故が起きるため、むしろブラックアウトさせた方がよいということで、外的なノイズやバグが入ったとしても、適切に壊れるように設計するものです。このように、車載では、人の命に係るため、かなり厳しく品質検査が行われます。

従来のASSP(固定特定機能半導体)では、内部の機能がブラックボックスになっているため、中の論理まで検証することはできません。しかし、FPGAであれば、機能はHDLというハードウェア向けのプログラミング言語で記述されるため、ブラックボックスがなくなり、全ての機能を検査することができます。また、リコールがあった場合でも、プログラムの更新でバグを修正することができます。

それでは、最初から全てソフトウェアで書けばよいかというと、そうともいかず、特にモーターなどの制御ではスレッド単位でしか並列化できないCPUでは限界があります。何十個ものモーターを、リアルタイムに制御するには、ハードウェアの並列度が必要になります。

自動運転など、今後、複雑化が進むであろう車載機器においては、FPGAの重要度は上がっていくと考えられます。

南場氏「全力で反対したけど玉砕して」 DeNAの“何でもあり”戦略を支える3つの質問

いくら前もって完全なビジネスモデルを用意したとしても、ユーザに使われなくては意味がない。事業の価値は最終ユーザのエクスペリエンスが最も重要であり、そこが完成した後に、ビジネスモデルや市場調査を行うべきという考え方が示されています。

大企業ほど、事前の経営会議へのプレゼンや、そのための社内整備に時間をかけてしまい、その過程でどんどん製品が丸くなっていき、ユーザエクスペリエンスを損なうという問題に対して、先にプロダクトを作ってから経営会議にかけるべきというのは、プロトタイピングコストの下がった現代の理想的なモデルだと思います。

新規事業というのは、高いモチベーションと勢いが必要なので、企画よりも前に、直感で欲しいものを作って、製品で語るという形にしていける社内体制というのは素敵だなと思います。また、役員が自ら現場に戻ったり、流動性が高い組織構造も魅力的だなと思います。

新しいビジネス

倉庫会社がITを使って3PLのような新規ビジネスを作ることはできるが、IT会社が倉庫を持って3PLを始めるのは難しいという、企業アセットの片方向性の話です。同様の話は、ハードウェア、ソフトウェア、インターネットにも言えて、インターネット企業がハードウェアを作るのは難しいけれど、ハードウェア企業がインターネットを利用してハードウェアを拡張するのは現実的という話もできるかと思います。

一見、時代遅れに見える企業が、何かのきっかけでその壁を超えると強力な新規ビジネスを生むというのはよくある話で、この片方向性をうまく利用するとよいかと思います。ドワンゴなどは、経営的にリスクを取って、意図的にこの壁を越えようとしていますね。

可能性と蓋然性のお話、そーせいホルダーは時価総額1兆円の夢を見るか

大きな成功には、よい意味の勘違いが必要という話です。経験を重ねるごとに、成功の確立が低いことを見切ってしまって、結局、チャンスをつかめないというのは身につまされる話です。

新規ビジネスにおいても、実際に動いて初めて得られる情報というのものあるわけで、絶対に失敗すると思った事業が、若手の熱い熱意と適切なピボットによって、思わぬ形で成功したりするわけです。先が読める人ほど、早めに見切ってしまうので、意識的に後一歩待つのは重要かなと思います。

ということで、来年はこのあたりを考えながら、よりよい投資をしていければなと思います。