個人でゲームを作って利益を出すのに最適なプラットフォームはどれかを考えてみました。検討対象は以下です。

(1)ダウンロード型ゲーム(PC向け)
(2)単体ブラウザゲーム(ブラウザ向け)
(3)iPhoneアプリ(iTunesストア向け)
(4)CD販売型ゲーム(コミケ向け)
(5)PCソーシャルゲーム(ブラウザ向け)
(6)モバイルソーシャルゲーム(携帯ブラウザ向け)
(7)Androidアプリ(Androidマーケット向け)

(A)ビジネスとしては苦しそうなセクション

(1)のダウンロード型ゲームは、ゲームを開始するまでに、ファイルをダウンロードして、解凍して、インストールするという面倒な作業が必要になります。よっぽどクオリティの高いゲームでない限り、ユーザにそのような作業をさせるのは難しく、個人制作との相性は悪いと考えています。

(2)の単体ブラウザゲームは、(1)のダウンロード型ゲームと比べれば、遊んでもらえる可能性はかなり高いです。しかし、まだ課金の仕組みが成立していないので、ビジネスとしては難しいです。将来的に、オンラインゲームセンターみたいなものが現れると状況は変わるかもしれません。

(B)個人でもビジネスがしやすいセクション

(3)のiPhoneアプリは、個人でも初期投資不要で簡単に参入することができます。クリック一つでダウンロードとインストールが行われるのも魅力。何よりもユーザが課金に慣れています。課金に際しても特に面倒な契約は不要で、法人格も不要です。AppleのドキュメントやAPI、開発環境も非常によく整備されています。唯一の欠点は、ライバルが多く、価格競争に陥っているため、海外も意識して市場規模を大きく見積もって作らないと収益化しにくそうな所でしょうか。

(4)のCD販売型ゲームは日本特有ですね。個人でも課金できる仕組みとして、コミックマーケットやとらの穴という強い味方がいます。CDのプレス代は1000枚単位であれば1枚100円程度ですので、初期投資もそんなにいりません。リスクは在庫リスクぐらいですね。こちらも個人でも全く問題なく、非常に参入しやすいです。

(C)当たると大きいが法人化が必要なセクション

(5)のPC向けソーシャルゲームは、ものすごい利益を生む可能性がある反面、課金システム利用までの壁が厚いです。具体的に、mixiアプリの場合はmixiと個別に契約を結ぶ必要があります。また、課金をしている以上、サービスの安定稼働やサポート、課金情報の保護を徹底する必要があり、サービスを辞めることも難しくなります。ここまでくると、趣味の範疇を超えてきますね。なので、基本的には無料でサービスを始めて、ヒットさせて、どこかの会社と組んで、という流れにならざるをえないと思います。どこかと組むと、課金用のライブラリやノウハウがそのまま使えるのが大きいですね。

(6)のモバイル向けソーシャルゲームは、そもそもmixiアプリの場合、法人化しないと参入ができません。

ただ、ソーシャルゲームはリターンが大きく、また、無料版を作る分には特にリスクもないですので、無料版から始めてどこまでヒットさせられるか力試しをしてみるのは凄くいいと思います。GoogleAppEngineを使えばサーバコストもほとんどかからないのでオススメです。

(D)将来の可能性が大きそうなセクション

(7)のAndroidアプリは、まだ個人向けの課金システムは整備されていませんが、時間の問題だと思っています。また、国内の携帯は全てAndroidになり、その上でiModeブラウザや従来のインタフェースが動くようになると思いますので、2年後ぐらいにはiPhoneに匹敵する市場規模になっている気がします。お財布ケータイが使えるようになるのがiPhoneとの差別化ポイントですね。ゲームの開発には時間がかかりますので、Android向けに準備を進めておくというのも悪くないかもです。

個人的なオススメ

現在の個人的なオススメはiPhoneアプリです。課金システムがしっかりしていて、個人でもリスク無く始められて、そこそこリターンも大きいという、バランスの取れた市場ですね。開発環境もしっかりしているので、個人でやるならほぼ一択です。

将来は法人化するんだ!という意気込みでやる場合は、(5)、(6)のソーシャルゲームあたりでしょうか。無料版から始めればあまりリスクなくいけそうです。

っと、ビジネスモデルのことばかりを書いてしまいましたが、基本的には、個人でやる場合、ビジネスモデルよりも作りたいものを優先した方がいいし、楽しいし、うまくいくと思います。何よりも情熱とそこから得られる経験の方が重要ですね。その上で、長く続けるためのスパイスとして、また、一緒に手伝ってくれたパートナーさんへの感謝という観点でビジネスモデルをうまく利用できるといいですね。ということでぜひぜひ何か作りましょう!とまとめてみます。